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キッチュ研究
忘れようとしても思い出せない、過剰な場所・もの・人・映画・音楽  
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ダウン・タウン・ブギ・ウギ・バンドのDVD「ライヴ帝国」を見る。

1.スモーキン・ブギ
2.アンタがいない
3.ジプシー・マリー
4.ベース・キャンプ・ブルース
5.ダウンタウンならず者懺悔
6.カッコマン・ブギ
7.港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ
8.ほいでもってブンブン
9.涙のシークレット・ラヴ
10.懐かしのラク・タイム

TVKの貴重なTVライヴをリリースし続けているシリーズ。
こういうDVDは本当にありがたい。本作では若き日のDTBWBの特異な魅力の片鱗に触れる事が出来る。
M-1や6などのロックンロール、M-3・10のようなオールドタイミーなジャズ、そして強烈なブルース・ロックなどの洋楽テイストに、歌謡曲・演歌・民謡のような和風感覚をミクスチャーさせたところにセンスを感じる。
そして、宇崎竜童の独特なキャラクターは一種異様であり、他に類型を見ない。
芝居がかっているというか怒っているというか、「ヨコハマ物語」というのを曲間に語るのだが、聞き取りづらい低音でブツブツと・・・

こういうモノローグは「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」の語りにも通ずる宇崎の個性だと思うしバンドのカラーとなっている。また自伝的内容を、内に秘めた怒りを心の中で煮えたぎらせながら語るようなこの「ヨコハマ物語」は、ストリップ劇場や基地など昔の横浜の風景も差し込まれ、幻のNHK「ドキュメンタリー」のキャロルを感じさせる。


ベース新井武士が歌う名曲「ジプシー・マリー」
宇崎のトランペットも決まってる。

ドラムス・相原誠 ex,CAROL!!

最後はギンギラの衣装で

・・・やっぱり白のツナギのほうがカッコイイと思う。
DTBWBの白ツナギは、奥崎謙三のユアサバッテリーのジャンパーと並ぶステイタス!
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友人から借りた「はだしのゲン」(中公文庫版 全7巻)を一気に読む。
やはり名作である。戦争・原爆の恐ろしさを描いた反戦メッセージがこめられた作品として学校の教材に使用されたり、小中学校の図書室に必ず置かれていたりするけれど、そういう側面よりもむしろ作者中沢啓治の半自伝としての戦中・戦後を生き抜くバイタリティあふれるストーリーが純粋に「面白い」。
この「漫画としての面白さ」が無ければ、この作品は読み継がれてこなかった。
残酷で悲惨なストーリーなのに、抜群に面白い。これはまさにこの時代を生きた日本人たちが、究極の不幸を背負ってもなお、ユーモアを忘れなかったということのあかしのようだ。
おかしみの中にある絶望的な悲しさを忘れてはいけないのは当然の事として。










同じ構図で頻繁に繰り返される殴打シーン。
スポーティーですらある。
イモをくわえたまま殴られているシーンなんて、悲しさとおかしさが同居している名シーンだと思う。

中公文庫版の6・7巻あたりになると、「はだしのゲン」はギャグマンガとしても抜きん出ていた事を思い知らされる。中沢啓治にはその分野でも天才的な才能があったと確信する。
いつも「像」の影を追い求めていると、とんでもなく身近にこんなものがあったのか!と驚かされる事がある。膳所公園としてなじみの深い「膳所城跡公園」の前を自転車で通りかかった時、一瞬「像」の背中のようなものが見えたような気がした。まさかな・・・と思いつつ公園内へ。子供の頃からたまに来ていた琵琶湖岸の古い公園。その名のとおり、家康が建てた膳所城の跡地であり、桜の名所でもある。小学校時代には遠足や写生大会なんかでよく訪れた場所である。そんなところに「像」があったなら絶対記憶に残っているはずだが・・・。

かつての膳所城の門を再現した入り口。

何かあるぞ。

やはり道から一瞬見えたのは「像」だった。

「英霊塔」
顔はまさに観音様。右手に平和の象徴である鳩、左手には赤子、一種の慈母観音と言ってもいいだろうか?
造型には荒さがあり、表面はざらつきがある。アーティスティックな作家性を感じる。

どっしりした後姿も迫力満点。今にも振り返りそうである。

森大造(1900~1988)
米原・上丹生で生まれた彫刻家。
彦根駅前の井伊直政像など、県内外に作品多数。米原醒井にある醒井木彫美術館に、記念館があるらしい。
1955年に製作されたこの英霊塔は、戦後10年を経て、太平洋(大東亜)戦争の犠牲者の霊を祭るために作られたものなのだろう。何せ塔の周辺になんの能書きもないのである。ネット上でも情報は極端に少いが、ここで慰霊祭のような事が行われたらしい。

裏側に出入り口がある。ここから中に入れるのだろうか?

きわめて人間的な後姿。

悲惨な戦いを繰り返すな。
今でも花が供えられている。
しかし、この公園にこんな像があったとは、全く知らなかった。何度も訪れている場所なのに。こういうことは巨大仏関係ではよくあって、誰かに「どこそこにこんなでっかい観音さんがあって、胎内に入れて、なんやかんや・・・」てな話をしていて、笑いながら「へ~っ」って聞いてた友人が、フッと「あ、俺そういえばそこ行った事あるわ!!」と気づく・・・
巨大仏というのはそのインパクトとは裏腹に、すぐに記憶から消えていく性格を持っているようだ。まあ大半の人は大仏や大きな像に別に興味ないから仕方ないとは思うが。

不敵な笑みにも見える。
はじめて来てから15年程経つが、ほぼ変わらない古きよき商店街。
おぢばがえりの夜はこのストリートで豪遊。
プラモとかチョロQとか

天理教は神道やから仏像関係は見当たらず、神具屋さんがいっぱい。
なにやら存在感のある説法テープ、CDたち。デザインがイカス。

懐かしい商店街の風情。

何故に東京堂。

字が多い。

中ではお寿司屋さんが営業中。
昭和のムードたっぷりの商店街を抜け、天理駅前から有名なラーメン店「スタミナラーメン」に向かう。

メニューはスタミナラーメン大(700円)小(500円)とスパムむすび(200円)のみと超シンプル。
酒類も一切無し。白菜と豚肉、にらがたっぷり入って、にんにくの風味が効いたおいしいラーメン。テーブルにはにんにくおろしと豆板醤があり、お好みで足せる。麺は細めで歯ごたえがある感じ。汗をかきながら大をペロリ。替え玉したかったがやってなかった。
商店街の飲食店の前でもスパムの文字を見たが、このあたりではよく食べるんだろうか?
モンティ・パイソンの中でもスパムねたがあるが、スパムっていう食品もかなり「そういう」感じなのか。


美味!
年に一度の所用のため、奈良県天理市へ。
天理はいい感じにイナタさの残る好きな街。天理教の同級生がいたから、夏のこどもおぢばがえりも毎年楽しみだった。夜の商店街の縁日も子供にはたまらんかったな。

今日は運転せずにすんだので、奈良方面への田舎道をのんびりした気持ちで見ていると・・・
いきなりガケのような所に大仏の顔が!
「うわっ!止まって止まって!」

どうやら石屋の展示場なのだが、巨大な石灯籠がズラーッと並び、彼方には石の鳥居が大小そびえている。
そして数々の石仏・・・
見たい!
奥のほうには事務所や工場らしき建物があり、どうやらここで作っておられるようだ。
中へ入ってみる。

川が流れており、欄干は両方がコレである。もうたまらない。

亀が幾重にも積み重なっている。

いろいろな石像たち。161号線の石像とも通ずるような・・・

さらに奥のゾーンには凄い世界が。

石垣に刻まれた仏様。

シンボリックな観音様をお地蔵さんが囲んでいる。そして後ろ側にはランドマーク的な仏様の頭部。
車から一瞬見えたのもこれだった。


実際にこの空間に身を置いてみないとなかなか伝わらない迫力。
JAの石屋さん、との事だった。お金持ちになったらまた訪れてみたい。
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