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キッチュ研究
忘れようとしても思い出せない、過剰な場所・もの・人・映画・音楽  
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スウェーデンの最北部、フィンランドとの国境に近い極寒のパヤラ村を舞台に、ビートルズの音楽に出会った少年達の幼年期から少年期を描いた小説。
作者ミカエル・ニエミの自伝的な作品である本作はベストセラーとなり、映画化までされたらしい。

世界から取り残されたような北極圏のパヤラ村でロックンロールと出会い、仲間とバンドを結成する主人公。姉の部屋に忍び込み、エルヴィスのレコードを盗み聴いてロックンロールと出会う瞬間の描写が素晴らしい。全く初めての衝撃が幼い少年をつらぬく。そして少年は、「これは未来の音楽だ」と確信する。
ビートルズにいたっては衝撃が大きすぎて腰を抜かしてしまう。忍び込んだ部屋に怒った姉が飛び込んでくるが、彼女もその音楽に同じ反応を示す。
不恰好な手作りギターを持ってレコードにあわせてがなりたてるデビュー・ギグを教室で果たした。

読んでいると、いつのまにか現実から離れファンタジーに展開する部分があり最初とまどうが、子供の世界はいつでもファンタジーに直結しているのだ。子供の頃のピュアでバカで童貞な気分が満ちた小説だ。

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ダウン・タウン・ブギ・ウギ・バンドのDVD「ライヴ帝国」を見る。

1.スモーキン・ブギ
2.アンタがいない
3.ジプシー・マリー
4.ベース・キャンプ・ブルース
5.ダウンタウンならず者懺悔
6.カッコマン・ブギ
7.港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ
8.ほいでもってブンブン
9.涙のシークレット・ラヴ
10.懐かしのラク・タイム

TVKの貴重なTVライヴをリリースし続けているシリーズ。
こういうDVDは本当にありがたい。本作では若き日のDTBWBの特異な魅力の片鱗に触れる事が出来る。
M-1や6などのロックンロール、M-3・10のようなオールドタイミーなジャズ、そして強烈なブルース・ロックなどの洋楽テイストに、歌謡曲・演歌・民謡のような和風感覚をミクスチャーさせたところにセンスを感じる。
そして、宇崎竜童の独特なキャラクターは一種異様であり、他に類型を見ない。
芝居がかっているというか怒っているというか、「ヨコハマ物語」というのを曲間に語るのだが、聞き取りづらい低音でブツブツと・・・

こういうモノローグは「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」の語りにも通ずる宇崎の個性だと思うしバンドのカラーとなっている。また自伝的内容を、内に秘めた怒りを心の中で煮えたぎらせながら語るようなこの「ヨコハマ物語」は、ストリップ劇場や基地など昔の横浜の風景も差し込まれ、幻のNHK「ドキュメンタリー」のキャロルを感じさせる。


ベース新井武士が歌う名曲「ジプシー・マリー」
宇崎のトランペットも決まってる。

ドラムス・相原誠 ex,CAROL!!

最後はギンギラの衣装で

・・・やっぱり白のツナギのほうがカッコイイと思う。
DTBWBの白ツナギは、奥崎謙三のユアサバッテリーのジャンパーと並ぶステイタス!
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自己紹介:
料理人、バンドマン、大観音ファン、レコードバイヤー、邦画好きです。
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